住宅展示場で「何も決められずに帰る人」と「一気に家づくりが進む人」は、入口で分かれています#column

この記事を読めば分かること

• 住宅展示場に着いた瞬間、あなたが最初にやるべき行動
  
• モデルハウスを見る前に、絶対に外してはいけない準備
  
• 「なんとなく良い家」を「自分に合う家」に変える見学方法
  
• 小上がり和室・ワークスペース・中庭・キッチンで失敗しない体感チェック
  
• 家事動線を感覚ではなく数字（歩数）で判断する方法
  

はじめに｜展示場で「疲れただけ」になる理由、知っていますか？

あなたは、住宅展示場に行ったことがありますか。
もしあるなら、きっとこんな経験をしています。

・どの家も立派
・全部よく見える
・でも違いが分からない
・最後はクタクタ

帰りの車の中で、
「結局、何が良かったんだっけ？」
そんな会話になっていませんか。

安心してください。
それはあなたの判断力が弱いからではありません。

展示場は、何も考えずに入ると
「情報の洪水」に飲み込まれる仕組みになっています。

でも逆に言えば、
使い方を知っている人にとっては、最高の近道です。

その分かれ道は、
展示場に入ってから最初の5分で決まります。

展示場に着いたら、家を見る前に“止まる”場所があります

多くの人は、入口を入った瞬間、
一番大きくて目立つモデルハウスに向かいます。

でも、家づくりがスムーズに進む人は違います。

最初に向かうのは、インフォメーションセンター。

ここは派手ではありません。
写真映えもしません。
でも、ここに入るかどうかで、その後が変わります。

インフォメーションセンターは、
言ってしまえば**展示場の「取扱説明書」**です。

・どんなメーカーがあるのか
・それぞれの特徴は何か
・初心者はどこを見ればいいのか

これを知らずに家を見るのは、
ルールを知らずにゲームを始めるようなものです。

「何を見ればいいか分からない」を終わらせる仕組み

インフォメーションセンターには、
もう一つ強力な機能があります。

それが、中立アドバイザーへのオンライン相談です。

この相談、かなり重要です。
なぜなら、あなたが今一番困っているのは、

「どの会社がいいか」ではなく
**「何を基準に考えればいいか分からない」**からです。

相談では、こんなことを整理できます。

・家づくりの全体の流れ
・お金の考え方
・今日見るべきモデルハウス
・チェックすべきポイント

これが分かると、展示場の見え方が変わります。

「すごい家だな」
ではなく、
「これは自分たちに必要かな？」
と考えられるようになります。

小上がり和室は“見た目”より“体の反応”を信じてください

最近のモデルハウスでよく見るのが、
リビングの一角にある小上がり和室。

ちょっと腰を下ろしたくなる、
あの落ち着く空間です。

でも、この空間で失敗する人は多いです。
理由はシンプル。

写真では良さそうでも、体に合わないことがあるから。

展示場では、必ずやってください。

① 段差を何度か上り下りする
② 実際に座ってみる
③ 周りの人と会話してみる

段差の高さに「正解」はありません。
あなたの体が「怖くない」「楽だ」と感じるかどうか。
それが答えです。

赤ちゃんがいるなら、
「もし転がったらどうなるか」も想像してください。

LDKワークスペースは「奥行き」で後悔が決まります

リビング横のカウンター。
勉強にも仕事にも使える便利な場所です。

でも、ここで後悔する原因の多くは一つだけ。

奥行きが足りない。

展示場でできるチェックは簡単です。

・椅子に座る
・ノートPCを置く
・手を動かす

これだけで、
45cmで足りる人か、
55〜60cm必要な人かが分かります。

カタログでは分かりません。
だから展示場で確認する意味があります。

中庭（パティオ）は「視線」と「開放感」を両立させます

外で過ごしたい。
でも見られたくない。

この矛盾を解決するのが、
中庭（パティオ）です。

外側は壁で閉じ、
内側にだけ開く。

すると、

・視線を気にしなくていい
・カーテンを閉めなくていい
・夜も雰囲気がいい

という空間になります。

展示場では、
恥ずかしがらずに外に出てみてください。
足を伸ばし、空を見上げる。

その瞬間に、
「この家での暮らし」が想像できます。

キッチンは“立ったときの違和感”を見逃さないでください

キッチンを見るとき、
デザインに目が行きがちです。

でも本当に大事なのは、

・高さ
・作業距離
・後ろの通路幅

です。

展示場では、

・いつもの靴（スリッパ）で立つ
・背筋を伸ばす
・洗い物の動作を繰り返す

これをやってください。

「少し低いかも」
「もう少し近い方が楽かも」

この小さな違和感は、
毎日の積み重ねで大きな差になります。

家事動線は“歩数”で比べると嘘をつきません

最後に、とても大事な視点です。

家事動線は、歩数で見てください。

・キッチンから洗面所まで何歩
・洗濯機まで何歩

展示場で数えてメモするだけで、
次の家との比較が一気に楽になります。

図面より、感覚より、
歩数は正直です。

まとめ｜住宅展示場は「判断力」を持ち帰る場所です

住宅展示場は、
きれいな家を見て終わる場所ではありません。

・立つ
・座る
・歩く
・動かす

そうやって、
未来の自分を試す場所です。

そして、そのスタートは必ず
インフォメーションセンター。順番を変えるだけで、
展示場は「疲れる場所」から
「決断できる場所」に変わります。

1つのモデルハウスの見学時間は1時間以上をお勧めいたします。余裕を持って、当日の予定を組みましょう。

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