コンセント配置の「答え合わせ」:入居1年で分かった「付けて正解」と「足りなくて絶望」の境界線 #column

この記事を読めば分かること

この記事では、新築住宅のコンセント設計について、以下のことが実践的に理解できます。

  • 入居後1年で明確になる「本当に必要だった場所」の見極め方
  • 家族の生活リズムから逆算する「ピークタイム電力需要」の計算法
  • 間取りタイプ別に見る「これ以上減らせない最低ライン」の具体数値
  • スマートホーム時代に対応した「10年後も使える」拡張設計
  • 生活感を消しながら利便性を保つ「二重構造コンセント」の考え方
  • 予算制約がある中で選ぶべき「絶対に削れない場所」の優先マトリクス

はじめに

入居してちょうど1年が経った日。

私は家中を歩き回り、すべてのコンセントに付箋を貼っていきました。

青い付箋:「付けて正解だった」 赤い付箋:「全然使っていない」 黄色い付箋:「ここに欲しかった(でもない)」

結果は、衝撃的でした。

青い付箋:37箇所 赤い付箋:19箇所 黄色い付箋:23箇所

つまり、我が家の56口のコンセントのうち、3分の1は使っていません。一方で、23箇所では「足りない」と感じています。

6,500万円かけて建てた家。でも、コンセント配置は「不合格」でした。

もっと衝撃的だったのは、黄色い付箋の場所です。

洗面所の鏡の横、キッチンのパントリー内、リビングのテレビボード裏、ダイニングテーブルの足元…。

「なんでこんな当たり前の場所に付けなかったんだろう」

今なら分かります。でも1年前の私は、その「当たり前」が分かりませんでした。

設計士さんは言いました。

「コンセントは、住んでみないと本当に必要な場所が分からないんです。だから、迷ったら付けておくことをおすすめします」

でも私は思いました。

「そんなこと言って、予算を上げたいだけでしょ」

今、その言葉の意味が痛いほど分かります。

コンセント1口を追加するコスト:3,000〜5,000円 入居後に追加するコスト:40,000〜80,000円

私は「5,000円」をケチって、結果的に「50,000円×3箇所=150,000円」を追加工事に使うことになりました。

この記事では、私が1年間で学んだ「答え合わせ」を、すべて公開します。

どこに付けて正解だったのか? どこに付ければ良かったのか? どこは無駄だったのか?

私の失敗が、あなたの成功になれば幸いです。

「使用頻度マップ」が示す残酷な現実

入居1年を記念して、私は1週間の「コンセント使用ログ」を取りました。

1日3回以上使う:「高頻度」 1日1〜2回使う:「中頻度」 週に数回使う:「低頻度」 ほぼ使わない:「無駄」

高頻度コンセント(37箇所)

キッチン(10箇所)
  • 冷蔵庫
  • 電子レンジ
  • 炊飯器
  • 電気ケトル
  • トースター
  • コーヒーメーカー
  • 食洗機
  • ハンドブレンダー用×2
  • タブレット(レシピ見る用)
リビング(8箇所)
  • テレビ
  • レコーダー
  • ゲーム機
  • Wi-Fiルーター
  • スマートスピーカー
  • スマホ充電×3
洗面所(4箇所)
  • 洗濯機
  • ドライヤー
  • 電動歯ブラシ充電×2
寝室(6箇所)
  • スマホ充電×2
  • ベッドサイドライト×2
  • 加湿器×2
子ども部屋(5箇所)
  • デスクライト×2
  • タブレット充電×2
  • ベッドライト
その他(4箇所)
  • 玄関(掃除機用)
  • 廊下(ナイトライト)
  • トイレ(ウォシュレット)
  • 書斎(PC周辺×4は1つとしてカウント)

これらは「絶対に必要」。削ることはできません。

中頻度コンセント(12箇所)

キッチン(4箇所)
  • フードプロセッサー用
  • ミキサー用
  • 電気圧力鍋用
  • 予備×1
リビング(3箇所)
  • 掃除機用
  • ノートPC充電
  • 予備×1
寝室(2箇所)
  • 読書灯
  • 予備×1
子ども部屋(3箇所)
  • ゲーム機充電
  • 扇風機(夏)
  • 予備×1

これらは「あると便利」。でも、無ければ延長コードでも対応可能。

低頻度コンセント(7箇所)

  • 客間(年に数回しか使わない)×2
  • ベランダ(高圧洗浄機、年2回)×1
  • 廊下の予備×2
  • リビングの隅(家具で隠れて使えない)×2

これらは「まあ、あっても良い」程度。

無駄コンセント(19箇所)

これが衝撃でした。56口のうち19口、約34%が「ほぼ使っていない」んです。

なぜ無駄になったのか?
  • 家具配置で隠れて使えない(8箇所)
  • 想定した用途が実現しなかった(5箇所)
  • 近くに別のコンセントがあり、そちらで十分(4箇所)
  • そもそも使う機会がない場所(2箇所)
典型例:
  • リビングの窓際×3 →ソファを置いたら裏側に隠れて使えない
  • ダイニングの壁×2 →テーブルから3メートル離れていて届かない
  • 子ども部屋の入口付近×2 →家具を置いたら使えなくなった
  • 寝室のクローゼット外側×2 →クローゼット内にあれば便利だったのに、外に付けたため使えない

56口のコンセントに投資した金額:約168,000円 そのうち無駄になった金額:約57,000円(34%)

この無駄を、「本当に必要な場所」に配分していれば…。

black male plug in front of electric socket

「足りない場所マップ」が突きつける後悔

一方、「ここに欲しかった」という場所が23箇所もあります。

緊急度★★★(絶対に必要):8箇所

  • 洗面所の鏡横(高さ110cm)×2 現状:床レベルに3口 問題:ドライヤー・ヘアアイロンを使うとき、腰をかがめてコンセントに挿す必要がある

欲しい理由:立ったまま、顔の高さで挿せれば楽 追加工事見積もり:58,000円(2箇所)

  • リビングのソファ両脇×各3口=6箇所 現状:ソファから4メートル離れた壁に2口 問題:家族4人がソファでくつろぎながら充電できない

欲しい理由:それぞれが自分の近くで充電したい 追加工事見積もり:72,000円(2箇所×3口)

緊急度★★(あれば便利):10箇所

  • キッチンのパントリー内×4 現状:パントリーにコンセントなし 問題:ホームベーカリーを外に出しっぱなしで生活感が出る

欲しい理由:使わないときは収納内で隠したい 追加工事見積もり:48,000円

  • ダイニングの床埋め込み×2 現状:ダイニングテーブルから3メートル離れた壁 問題:ホットプレートを使うとき延長コードが床を這う

欲しい理由:足元にあれば延長コード不要 追加工事見積もり:130,000円(床開口工事のため高額)

  • 書斎のデスク高さ(75cm)×4 現状:床レベル(25cm)に4口 問題:すべてのコードが壁から床に垂れ下がる

欲しい理由:デスク高さにあればコードが短く済む 追加工事見積もり:52,000円

緊急度★(将来的に欲しい):5箇所

  • 玄関シューズクローク内×2 電動自転車のバッテリー充電用(将来購入予定)
  • 寝室クローゼット内×2 除湿機とコードレス掃除機充電用
  • 子ども部屋の反対側の壁×1 模様替えに対応するため

合計追加費用(見積もり):360,000円

これは、新築時なら:約60,000円で済んだはずです。

差額:300,000円

この30万円を使って、家族旅行に行けたのに…。

「生活リズム分析」で見えた本当の需要

なぜ私は、必要な場所を見誤ったのか?

答えは「生活リズムを分析しなかったから」です。

入居後、私は1週間、家族の行動を15分単位で記録しました。

「誰が、いつ、どこで、何の電力を使ったか」

そこから見えてきたのは、「ピークタイム」の存在でした。

平日朝のピークタイム(7:00-8:00)

7:00-7:15(洗面所)
  • 妻:ドライヤー
  • 夫:電気シェーバー
  • 長女(小3):音楽再生(スマホ)
  • 長男(小1):電動歯ブラシ

同時使用:4機器 利用可能コンセント:3口(常設充電器で埋まっている)

不足:1〜2口

7:15-7:30(キッチン)
  • 妻:電子レンジ、トースター、ケトル、タブレット(レシピ)

同時使用:4機器 利用可能コンセント:十分(8口ある)

不足:なし

7:30-8:00(リビング)
  • 全員:テレビ視聴
  • 長女:タブレットでゲーム(充電しながら)
  • 長男:スマホで動画(充電しながら)

同時使用:3機器(テレビ含む) 利用可能コンセント:ソファから遠い(4メートル)

不足:ソファ近くに3口

平日夜のピークタイム(19:00-21:00)

19:00-19:30(キッチン)
  • 妻:電子レンジ、IH調理器、フードプロセッサー

同時使用:3機器 利用可能コンセント:十分

不足:なし

19:30-21:00(リビング・ダイニング)
  • 全員:リビングでくつろぐ
  • 妻:スマホ充電、タブレット使用
  • 夫:ノートPC使用、スマホ充電
  • 長女:タブレット充電、勉強でデスクライト
  • 長男:スマホで動画、充電

同時使用:7機器 利用可能コンセント:ソファ周り実質0口(すべて遠い)

不足:5〜6口

21:00-22:00(寝室)
  • 夫婦:スマホ充電×2、タブレット充電×2、スマートウォッチ充電×2、読書灯×2

同時使用:8機器 利用可能コンセント:6口

不足:2口

分析結果:「足りない時間帯」に集中投資すべきだった

1日24時間のうち、本当に困るのは:

  • 朝7-8時(洗面所)
  • 夜19-21時(リビング)
  • 夜21-22時(寝室)

この3つの時間帯、合計4時間。

全体の17%の時間に、ストレスの83%が集中しています。

つまり、「ピークタイム」の「ピーク場所」にコンセントを集中させるべきだったんです。

間取りタイプ別「最低ライン」の科学的根拠

私の家は4LDK、延床面積32坪、家族4人。

この条件での「最低ライン」を、1年間のデータから逆算しました。

玄関・廊下エリア

最低ライン:3口

  • 玄関(掃除機用)×1
  • 廊下1階×1
  • 廊下2階×1

我が家の実際:3口 評価:◎ 過不足なし

リビング(16畳)

最低ライン:15口

計算式:(家族人数×2)+(テレビ周辺機器数)+(ソファ周り必須数) = (4×2) + 4 + 3 = 15口

内訳:

  • テレビ周辺:6口(TV、レコーダー、ゲーム機、ルーター、スピーカー、予備)
  • ソファ周辺:6口(家族4人×1.5口)
  • その他:3口(掃除機、予備等)

我が家の実際:11口 評価:△ 4口不足

ダイニング(6畳)

最低ライン:3口

計算式:基本2口+床埋め込み1口 = 2 + 1 = 3口

理由:ホットプレート、IH調理器などの卓上調理家電用

我が家の実際:0口(最寄りは3メートル先) 評価:× 完全に失敗

キッチン

最低ライン:(常設家電数×1.2)+ 調理家電用3口 + パントリー内2口

平均的な家庭の常設家電:6個(冷蔵庫、レンジ、炊飯器、ケトル、トースター、食洗機) = (6×1.2) + 3 + 2 = 7.2 + 3 + 2 = 約12口

我が家の実際:14口 評価:◎ 余裕あり

洗面所・脱衣所

最低ライン:(家族人数×1.2)+ 3

計算式:(4×1.2) + 3 = 4.8 + 3 = 約8口

内訳:

  • 洗面台周辺(高さ100cm):家族人数分(4口)
  • 洗面台下(充電器用):2口
  • 洗濯機周辺:2口

我が家の実際:4口 評価:× 半分しかない

主寝室(8畳)

最低ライン:夫婦それぞれ(デバイス数×1.2)

平均的な人のデバイス:3個(スマホ、スマートウォッチ、タブレット or PC) = 夫婦それぞれ (3×1.2) = 3.6 × 2 = 約7〜8口

我が家の実際:6口 評価:△ やや不足

子ども部屋(6畳×2部屋)

最低ライン:(子どもの年齢÷2)+ 5

長女9歳:(9÷2) + 5 = 4.5 + 5 = 約10口 長男7歳:(7÷2) + 5 = 3.5 + 5 = 約9口

理由:年齢が上がるほど電子機器が増える

我が家の実際:各8口 評価:△ 近い将来不足する

書斎・ワークスペース(4畳)

最低ライン:8 + (在宅日数÷2)

週3日在宅の場合:8 + (3÷2) = 8 + 1.5 = 約10口

我が家の実際:4口 評価:× 半分以下

トイレ×2

最低ライン:各1口(ウォシュレット用のみ)

我が家の実際:各1口 評価:◎ 過不足なし

合計

  • 最低ライン:約75口
  • 我が家の実際:56口
  • 不足:19口

充足率:75%

これが、延長コード6本が床を這う理由です。

「10年後の家」に耐える設計とは

もう一つの後悔。それは「変化を想定していなかった」こと。

2014年の私の家(賃貸マンション)

充電が必要なデバイス:

  • ガラケー×2
  • ノートPC×1
  • デジカメ×1

合計:4個

コンセント:15口で十分だった

2024年の私の家(新築戸建て)

充電が必要なデバイス:

  • スマホ×4
  • タブレット×4
  • ノートPC×2
  • スマートウォッチ×2
  • ワイヤレスイヤホン×4
  • 電動歯ブラシ×4
  • 電子書籍リーダー×2
  • ゲーム機コントローラー×4
  • その他×6

合計:32個

10年で8倍に増加

2034年の私の家(予測)

さらに増えると予想されるもの:

  • VR/ARゴーグル×家族人数
  • AIアシスタントデバイス×各部屋
  • スマートウォッチの後継機
  • ロボット掃除機の進化版
  • スマート家電の増加
  • 電気自動車(自宅充電設備)

予測:50個以上

つまり、今後も増え続ける

だから、コンセントは「今必要な数」ではなく、「10年後に必要な数」で設計すべきだったんです。

10年後対応の設計原則

原則1:今の必要数×1.5倍を確保

今8口必要→12口設置 今4口必要→6口設置

原則2:各壁に分散配置

一つの壁に集中させない→模様替えに対応できる

原則3:収納内にも確保

将来の「隠す収納」に対応

原則4:USB一体型コンセントを採用

充電アダプター不要→見た目スッキリ

原則5:スマートホーム対応配線

将来的にIoT家電が増えることを想定

我が家は、これらの原則をほとんど無視しました。

結果:2年で限界に達し、追加工事を検討中。

「見えない電源」と「使える電源」の両立術

もう一つ学んだこと。それは「美しさ」の重要性。

入居当初、私はこう思っていました。

「コンセントなんて、機能すればいい。見た目は二の次」

でも、実際に住んでみると、コンセントやコードの「見た目」が、部屋全体の印象を大きく左右することに気づきました。

Instagramの理想 vs 我が家の現実

Instagram で「#マイホーム #リビング」と検索。

そこに映る部屋は、コードが一切見えません。どこにコンセントがあるのか分かりません。

一方、我が家のリビング:

  • ソファの後ろから延長コード×2
  • テレビボードの裏からコードが8本垂れ下がる
  • 床を這うケーブル×3本

「写真に撮りたくない」レベルです。

「見えない電源」の3つのレベル

レベル1:配置で隠す(コスト:±0円)

家具の裏側に配置する。これが最も基本的で、コストゼロ。

成功例:テレビボード裏に6口→すべて隠れて見えない

失敗例:ソファの裏に2口→ソファが予想より大きく、使えない

レベル2:高さで隠す(コスト:+3,000円/口)

標準的な床から25cmではなく、家具の高さに合わせる。

成功例:キッチンカウンター下(床から95cm)に4口→カウンターで隠れて見えない

失敗例:高さを考慮せず、すべて25cmに→コードが丸見え

レベル3:完全隠蔽(コスト:+5,000〜30,000円)

収納内配置、床埋め込み、天井埋め込みなど。

成功例:パントリー内に4口→扉を閉めれば見えない(でも我が家にはない…後悔)

未実施:ダイニングの床埋め込み→見積もり130,000円で断念

「二重構造コンセント」という概念

私が後から知った、プロの設計手法があります。

それが「二重構造コンセント」。

表層(見える層):最小限のコンセントだけ配置。デザイン性重視。

深層(隠れた層):収納内、家具裏、床下など、見えない場所に大量配置。機能性重視。

つまり、「見た目はスッキリ」だけど「機能は十分」を両立させる設計。

我が家にはこの概念がありませんでした。

すべて「見える層」に配置した結果、コードだらけに。

もし設計し直せるなら:

表層(見える層):20口
  • 最低限必要なもののみ
  • すべて家具で隠れる位置
  • 白い壁には白いコンセント、アクセントウォールには色を合わせたコンセント
深層(隠れた層):55口
  • パントリー内:6口
  • シューズクローク内:3口
  • 各クローゼット内:各2口×3箇所=6口
  • テレビボード裏:8口
  • キッチンカウンター裏:10口
  • ベッド裏:8口
  • デスク裏:8口
  • その他家具裏:6口

合計:75口

同じ数でも、配置を変えるだけで、見た目が劇的に変わります。

予算制約下での「削れる場所・削れない場所」マトリクス

「理想は分かった。でも、予算が限られている」

そう思いますよね。私もそうでした。

だから、優先順位を付ける必要があります。

優先順位マトリクス

縦軸:使用頻度(高・中・低) 横軸:代替手段の有無(なし・あり)

最優先(絶対に削らない)

使用頻度:高 × 代替手段:なし

  • 洗面所(朝のピークタイム、家族全員)
  • キッチン(毎日、長時間)
  • リビングのソファ周り(夜のピークタイム、家族団らん)
  • 寝室のベッド周り(毎晩、充電)

この4箇所は、必要数×1.5倍を確保。削ってはいけません。

高優先(できる限り確保)

使用頻度:高 × 代替手段:あり(延長コードで対応可能だが不便)

  • 子ども部屋(将来への投資)
  • 書斎/ワークスペース(在宅ワーク)
  • ダイニング(週末の卓上調理)

予算が厳しければ、「必要数」まで削減可能。ただし×1.5倍は確保したい。

中優先(予算次第)

使用頻度:中 × 代替手段:あり

  • 収納内コンセント(美観向上、でも外でも使える)
  • 廊下(掃除機用、でも他の場所からでも届く)
  • 玄関(掃除機、電動自転車、でも別の場所でも可)

予算が厳しければ、最低限(各1〜2口)に削減。

低優先(削っても影響小)

使用頻度:低 × 代替手段:あり

  • 客間(年に数回)
  • ベランダ(年に数回)
  • トイレの追加(ウォシュレット用1口で十分)

予算が厳しければ、完全にカット可能。

削ってはいけない順位

  • 洗面所:1口削減=-20点(朝のストレス大)
  • リビングソファ周り:1口削減=-18点(夜のストレス大)
  • キッチン:1口削減=-15点(毎日の料理に影響)
  • 寝室:1口削減=-12点(睡眠前の不便)
  • 子ども部屋:1口削減=-10点(将来困る)
  • 書斎:1口削減=-8点(仕事に影響)
  • ダイニング:1口削減=-5点(週末だけ困る)
  • 収納内:1口削減=-3点(美観の問題)
  • 廊下:1口削減=-2点(小さな不便)
  • 客間:1口削減=-1点(ほぼ影響なし)

予算別推奨プラン

予算に余裕あり(+20万円)
  • すべての最優先・高優先を×1.5倍
  • 中優先も確保
  • 収納内コンセントも充実
  • 床埋め込み式も採用

満足度:95点

標準予算(+10万円)
  • 最優先を×1.5倍
  • 高優先は必要数
  • 中優先は最低限

満足度:80点

予算厳しい(+5万円)
  • 最優先を×1.3倍
  • 高優先は×0.8倍(やや不足を承知)
  • 中優先は半減
  • 低優先はカット

満足度:65点

予算限界(+3万円)
  • 最優先を必要数のみ(余裕なし)
  • 高優先は半減
  • 中優先以下はすべてカット

満足度:50点(将来的に追加工事必要)

私の家は「予算限界」に近いプランでした。

結果:満足度50点、追加工事に15万円予定。

最初から「標準予算」にしていれば、トータルコストは安く、満足度は高かったはずです。

まとめ:コンセント配置は「住んでから分かる」けど「住む前に決める」矛盾を超える方法

入居1年。私は今、この記事を書きながら、床を這う延長コードを眺めています。

「住んでみないと分からない」

確かにそうです。でも、「住んでから分かっても遅い」のも事実。

この矛盾を、どう超えるか?

答え:経験者の失敗から学ぶ

私の1年間の「答え合わせ」から、あなたは学べます。

この記事で明らかになった10の真実

  • 使用頻度マップ:56口中37口が高頻度、19口が無駄
  • 不足場所マップ:23箇所に「欲しかった」
  • ピークタイム分析:朝7-8時、夜19-22時に集中
  • 間取りタイプ別最低ライン:4LDKなら最低75口必要
  • 10年後対応:今の必要数×1.5倍を確保すべき
  • 二重構造コンセント:見える層20口+隠れた層55口=計75口
  • 優先順位:洗面所>ソファ周り>キッチン>寝室の順
  • 削ってはいけない場所:ピークタイムのピーク場所
  • 予算別プラン:最低+5万円、推奨+10万円
  • 新築時と追加工事のコスト差:約10倍

最後のアドバイス

家づくりは、後戻りできません。

でも、コンセントだけは、他の人の経験を「そのまま活かせる」数少ない要素です。

間取りは家族構成や敷地で変わります。 設備は好みで変わります。 デザインはセンスで変わります。

でも、コンセント?

家族4人なら、洗面所は8口必要 リビングのソファ周りは6口必要 ピークタイムのピーク場所に集中投資

これは、ほぼ万人に当てはまる法則です。

私の失敗を、そのままあなたの成功に変えてください。

1年後のあなたが、床を這う延長コードではなく、スッキリとした部屋を見ながら、過去の自分に「ありがとう」と言えますように。

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