住まいに“らしさ”を宿す素材選び。建材の種類と選び方を丁寧に紐解きます #column

「この部屋、なんだか心地いいね」

そんなふうに感じる空間には、視覚的な美しさや間取りだけでなく、そこで使われている“建材”が深く関わっています。

床の質感、壁の手触り、天井の色合い——。ひとつひとつの素材が、住まいの空気感や居心地を静かに、けれど確かに形づくっているのです。

今回は、建材についてあまり馴染みのない方にもわかりやすく、「種類」と「選び方」の基本をまとめました。

大切なのは、素材を知ること。そして、自分と家族にとって心地よい空間をつくるための、感性と少しの知識です。

この記事を読めばわかること

  • 建材とは何か?どんな種類があるのか
  • 空間ごとの建材の特徴と役割
  • 素材選びの6つの視点
  • 建材が与える空間の印象の違い
  • よくある失敗例とその回避策

1. 建材ってなんだろう?

建材とは、家をかたちづくる「素材」のこと。

骨組みとなる柱や梁(はり)から、日々触れる床や壁の仕上げ材まで、その範囲は多岐にわたります。

  • 構造材:木材、鉄骨、コンクリートなど。家の骨格を支える大黒柱たち。
  • 内装材:床、壁、天井など。目に見える部分をつくる素材。
  • 外装材:外壁や屋根の素材。雨風から家を守り、街並みに彩りを添えます。
  • 機能材:断熱材、防音材、防水材など。暮らしの快適さを支える“縁の下の力持ち”。

こうして見ると、建材は“ただの素材”ではなく、住まいの安心感やぬくもりを担う存在だとわかります。

2. 用途別・建材の種類を見てみよう

それぞれの空間に、ぴったりの素材があります。

■ 床材

  • 無垢フローリング:木の温もりをダイレクトに感じる素材。経年変化も楽しみのひとつ。
  • 複合フローリング:反りや伸縮が少なく、扱いやすいのが特徴。デザインも豊富。
  • クッションフロア:水に強く、クッション性も◎。洗面室やトイレにぴったり。

■ 壁材

  • ビニールクロス:コスパ抜群。柄や色も豊富で、気軽に模様替えが楽しめる。
  • 漆喰・珪藻土:調湿効果があり、自然素材ならではの優しい表情が魅力。
  • タイル:高級感があり、キッチンや水まわりのアクセントに最適。

■ 天井材

  • 石膏ボード+クロス仕上げ:最もポピュラー。施工性とコストのバランスが良い。
  • 板張り仕上げ:木の質感で、空間に温もりと個性を添える。
green fabric padded sofa chair

■ 外壁材

  • 窯業系サイディング:デザイン性と施工性のバランスが良く、主流素材のひとつ。
  • 金属サイディング:モダンな印象。軽量で耐久性も高い。
  • モルタル仕上げ:重厚感のある佇まいに。塗り方で印象が大きく変わるのも魅力。

■ 屋根材

  • :和の趣。断熱性や耐久性に優れるが、重量は要確認。
  • ガルバリウム鋼板:現代住宅に多く採用される素材。軽く、サビに強い。
  • スレート:コストを抑えたいときの選択肢。扱いやすさがポイント。

3. 建材選びの6つの視点

どれが正解というよりも、「何を大事にしたいか」で選び方は変わります。

以下の視点をバランスよく考えることが、建材選びのコツです。

  1. 耐久性・メンテナンス性:長く心地よく住まうための基本。
  2. デザイン・質感:手触りや素材感は、心地よさに直結します。
  3. コストバランス:見た目だけでなく、予算とのバランスも大切。
  4. 機能性:断熱、防音、防水など。暮らしを快適に保つ裏方役。
  5. 施工性:扱いやすい素材かどうかも、工期やコストに影響。
  6. 環境配慮:サステナブル素材や地域材など、未来への目線も忘れずに。

4. 素材で印象がガラリと変わる

同じ間取りでも、選ぶ建材で空間の“空気”は変わります。

例えば——

  • 無垢フローリングは、木のぬくもりでリラックス空間に。
  • 白い漆喰壁は、自然光をやわらかく反射して、やさしい明るさを演出。
  • 金属系の外壁材は、都会的でシャープな印象に。

“どんな暮らしをしたいか”をイメージしながら素材を選ぶと、家づくりがもっと楽しくなります。

5. よくある失敗とその回避策

● 見た目だけで決めたら、汚れやすかった… → お手入れのしやすさは要チェック!日常使いの視点で選びましょう。

● 素材の統一感がなく、空間がちぐはぐに… → トーンや素材感を揃えるだけで、グッと整った印象に。

● カタログと実物の印象が全然違う! → ショールームやサンプルを取り寄せて、実物に触れてみることが大切です。

まとめ

建材は、家という舞台の「背景」であり「質感」であり、「記憶の触媒」にもなる大切な存在です。

見た目・性能・コスト・触れたときの感覚——。 どれも欠かせない判断軸だからこそ、時間をかけて丁寧に選びたい。

素材と対話するように、自分の暮らしに合った建材を見つけてください。

きっとその先に、“なんだか落ち着く”と感じられる、あなたらしい住まいが待っています。

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